
雨のあと、ベランダに水が残っていませんか。秋の落ち葉と排水口を、住む人と管理する側で見守る
木々が色づき、風に乗った落ち葉がベランダに届きはじめる季節です。雨のあとに水がなかなか引かない、と感じたら、排水口を見直すよい合図かもしれません。
秋は、落ち葉や砂ぼこりがベランダの隅に集まりやすい時期です。
少しずつたまったものが雨で固まると、排水口の流れを弱めることがあります。
ベランダの排水は、ふだんあまり意識しない場所です。だからこそ、住む人のこまめな目配りと、建物を預かる側の点検が合わさることで、心地よい状態が長く続きます。
※イメージ
雨のあとの水たまりは、排水口からのサイン
ベランダの床は、雨水が排水口へ流れるようにゆるやかな傾きがつけられています。水が残るときは、その流れのどこかが妨げられていることが考えられます。
排水口のまわりに落ち葉や砂、植木鉢の土などがたまると、雨水の通り道が細くなります。さらに大雨が重なると、流れきらない水がベランダにあふれることがあります。
集合住宅では、ベランダの水が建物のすきまを伝って、下の階の天井や壁にしみ出すこともあるといわれています。自分の部屋だけでなく、まわりの住まいを守ることにもつながる場所です。
次のような様子が見えたら、一度排水口をのぞいてみてください。
- 雨がやんでしばらくたっても、床に水が残っている
- 排水口のまわりに、落ち葉や泥が集まっている
- 排水口の近くがぬるぬるしている、においが気になる
ベランダは「みんなの建物」の一部
ふだんは自分の部屋の延長のように使うベランダですが、建物全体の構造や避難経路の一部でもあります。
分譲マンションの管理規約の手本として国土交通省が示している「マンション標準管理規約」では、バルコニーは共用部分でありながら、その部屋の住む人が使える場所として扱われています。そのうえで、日ごろの清掃など、ふだんの使い方に伴う手入れは使う人が行うものとされています。
賃貸住宅でも、ベランダの日常の掃除は住む人にお願いしていることが多く、契約書や入居時のしおりに書かれている場合があります。一方で、防水や排水管そのもの、建物全体にかかわる部分の点検や修理は、管理する側の役割です。お互いの役割を知っておくと、困ったときにも落ち着いて動けます。
住む人ができる、秋のひと手間
※イメージ
特別な道具はいりません。ほうきとちりとり、ごみ袋があれば十分です。
おすすめは、落ち葉が増える時期に、月に一、二度ほど排水口のまわりを見ることです。目に見える葉やごみを取り除くだけでも、雨水の流れはずいぶん変わります。
掃除のときに、ホースで大量の水を流すのは控えてください。下の階や隣の部屋へ水が回ったり、建物の決まりで禁止されていたりする場合があります。乾いた状態で掃き集め、汚れはぬらした布でふき取る方法が安心です。
- 排水口の上に植木鉢や物を置かない
- 鉢の受け皿を使い、土が流れ出ないようにする
- 隣との仕切り板や、避難用のはしごの出入り口の上に物を置かない
排水口のふたや部品は、無理に外したり、棒で奥まで突いたりしないでください。奥で詰まっている様子があれば、自分で直そうとせず相談を。配管を傷めると、かえって大きな修理につながることがあります。
建物にかかわることは、管理する側へ
住む人の手入れで届かないところは、早めに伝えてもらうことが何よりの助けになります。
掃除をしても水が引かない、排水口の奥から水があふれてくる、床の防水面にひび割れやふくらみが見える、といった場合は、建物の設備にかかわる部分の可能性があります。
建物まわりの雨どいや共用の排水管に、落ち葉が詰まっていることもあります。気づいたことを写真に撮って伝えてもらえれば、管理する側も状況をつかみやすく、点検の段取りが立てやすくなります。
※イメージ
冬を迎える前に、気持ちよく整えておく
落ち葉の季節が過ぎると、冬の乾いた風や、春先の砂ぼこりの季節がやってきます。秋のうちに一度ベランダを整えておくと、次の季節も気持ちよく過ごせます。
住む人の小さな目配りと、管理する側の点検。その両方が合わさって、建物は長く健やかに保たれます。気になることがあれば、小さなうちに声をかけ合うことを大切にしたいものです。
#足利市 #賃貸 #ベランダ #排水口 #秋の住まい #暮らしのヒント